膝の痛みと認知症

膝が半年以上痛いおばあちゃん

 
以前から通ってくださっている50代男性のお母様で80代の方です。
 
息子さん「整形外科にずっと通ってリハビリしとるけど、一向に良くならないしむしろ悪化してる感じがするんだけど先生どうにか治せんかね?年寄りじゃけ無理かね?」
 
私「膝の状態をみてみないとハッキリわからないですけど、改善は確実にするとおもいます、ただ痛みゼロになるかはわからないです。」
 
息子さん「そうですか、とりあえず1回みてやって下さい。」
 
こんな流れで来院してもらうことになりました。
 
私は、リハビリでそれなりに治療しているはずだから、それでも悪化しているとしたらよっぽど悪い状態なのかな?と考えていました。
 
おばあちゃんが初めて来院された時、右脚を引きずって痛々しく歩かれていたのですが、一番印象に残っているのが独り言のように話してて、その話しもループする感じで会話がうまく成り立たないんです。
 
いわゆる、認知症というやつですね。
 
「確かに膝も悪いけど、認知症も結構すすんでる感じだし、膝がよくなったら徘徊とかはじまって家族の人達大変にならないかな?本当に治してもいいのかな?」と要らぬ心配をしてしまうほどでした。
 
まぁ、母親の痛そうな姿は見てられない息子さんの気持ちもよく分かるし
 
私に出来ることは、なるべく膝の痛みをとってあげることくらいなので、その日から治療を開始しました。
 
そして、奇跡的におばあちゃんの膝の痛みは週1の施術4回ほどでほぼゼロになりました。
 
これには私もご家族もビックリ!
 
一番ビックリしてないのがおばあちゃん
 
おばあちゃんは、認知症の影響で膝が痛かったことはすでに忘れてたしまって居るのでした。
 
4回ほどで膝は良くなったので、そこからは半年間膝の痛みのせいで悪くなった姿勢歪みを改善していくことになり、そこからも週1で施術していくと姿勢もドンドンよくなってきて
 
そして、なんと!!
 
認知症までかなり改善していったんです!!
 
服装や髪型が綺麗になり、顔色がドンドン良くなり、独り言や会話がループしなくなり普通に会話できるようになったんです。
 
これこそ奇跡!!
 
ご家族と私はこの奇跡的な改善にものすごくビックリしました。
 
そして、まったくビックリしていないのが御本人。
 
ただ、整体に来ることは毎週楽しみにしているようで、ご家族も「ばあちゃんの楽しみ(整体)が1つ増えてよかった。」と仰られていました。
 
整体師としては嬉しい限りです。
 
整体で、膝の痛みが改善し姿勢が良くなり認知症も良くなる。
 
膝の痛みや姿勢が良くなるのは一般的に理解しやすいですが
 
どうして認知症がよくなったか?
 
実は理論的に認知症が整体でなぜ大幅に改善したか考えることができるのです。
 
このおばあちゃんの場合は膝を悪くするまえから多少の認知症があった、そこに膝の痛み刺激が慢性的に半年間以上加わりました。
 
痛みと認知症の関係は医学的にもある程度証明されていて、痛みがあると認知機能が低下するとされています。
 
つまり、おばあちゃんは膝の痛みのせいで認知症が悪化していたと考えられます。
 
その痛みが施術によってゼロになり、なおかつ姿勢もよくなり首のコリも改善され脳に行く血流も良くなった。
 
そして、定期的に整体で施術を受け幸せホルモンセロトニンも増え、整体師のお兄さんと会話も弾み
 
結果、全体的に若返った!
 
というふうに考えます。
 
なんにせよ、おばあちゃんは元気になりご家族も喜ばれていたのでとてもうれしい出来事でした!